今やビジネスでもプライベートでも、格安スマホを使う人が増えている。スムーズに「格安スマホデビュー」を飾るには、どうしたらいいのか。2回にわたって格安スマホの選び方、買い方、使い方のポイントを徹底解説する。(スマホジャーナリスト・石川温)
「格安スマホ」の契約数が伸びている。テレビCMやネット広告の影響もあって、総務省が先月に発表した2017年6月末時点の格安スマホ事業者(MVNO)の契約数は、966万となった。
背景には通信業界特有の事情がある。MVNOは自社で基地局などの通信設備を持っておらず、NTTドコモなどの大手キャリアから通信網を借りている。全国的な店舗のネットワークも持たない。それらによって事業コストを浮かした分、ユーザーに格安でサービスを提供することができる。その料金は従来のスマホと比べて明らかに「おトク」だ。こうした理由で、「格安スマホに乗り換えたい」「新規契約をしたい」という人が急増しているわけだ。
とはいえ、「興味はあるが、手続きが面倒だ」と、格安スマホデビューに二の足を踏む人も少なくないだろう。スムーズに格安スマホへ乗り換えるためには、どのようなポイントを押さえるべきか。以下で詳しく解説していこう。
どんな基準で
業者を選べばいいか
まず、「格安スマホを契約したい」と思ったら、どこに行けばいいのだろうか。最も手軽な方法は、近所の家電量販店に出かけることだ。最近では、ほとんどの家電量販店で格安スマホを取り扱っている。家電量販店に足を運ぶと、様々なブランドの「スマホ」を目にすることだろう(下記の図表参照)。