純損失985億円──。11月14日、不正融資問題を引き起こしたスルガ銀行が2018年度の中間決算を発表し、巨額の赤字に転落したことが明らかとなった。

11月14日、スルガ銀行は静岡県沼津市で2018年度の中間決算会見を行い、集まった記者に対して有國三知男社長が概要を説明した Photo by Takahiro Tanoue

 赤字転落の原因は、不正の温床となったシェアハウス投資を含む不動産投資向け融資に対し、莫大な引当金を計上したことにある。

 スルガ銀は不動産関連融資における不正の有無を調査しているが、シェアハウス投資では、すでに返済困難に陥った債務者が続出。これらの融資が焦げ付くことを見越して、シェアハウス投資だけで1362億円、その他の不動産投資向け融資と合計すると1860億円まで引当金を積み増したわけだ。

 不正に伴う代償を払ったスルガ銀だが、財務の健全性を示す自己資本比率は何とか〝危険水域〟の手前で踏みとどまった。

 中間決算によると、自己資本比率は8.65%と半年で約4%も下落したが、シェアハウス投資は引当金を「ほぼフルで保全している」(有國三知男社長)ため、現時点では期末決算は975億円の最終赤字と予想。国際的な規制水準である8%を維持できる見込みだ。