ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

10年以上貫いてきた顧客中心設計が
ドロップボックスのアドバンテージ

――ヤミニ・ランガンCCO(最高顧客責任者)に聞く

ダイヤモンドIT&ビジネス
2018年11月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
2
nextpage

――有料ユーザーが増えているDropboxの強みは何でしょうか。

 サービス開始から10年で、ユーザー数は世界180ヵ国に5億人以上、30万以上のビジネスチームがDropboxを利用しています。厳しい競争の中でここまで成長できた大きな理由は、Dropboxは導入しやすく、使いやすいアプリケーションだという点です。簡単なことのように聞こえますが、創業以来使いやすさの追及に最大限の資源をつぎ込んできたことで、今ではユーザーに対して他とは違う体験を提供できていることが、アドバンテージだと自負しています。

 また興味深い点は、現在のほぼすべての大手企業では、Dropboxだけでなく、他のクラウドストレージを利用しており、それらを使い分けているということです。つまり新規の顧客企業は、グーグルもMicrosoft 365も、Boxも使っていて、それらにプラスしてDropboxを使いたいというところがほとんどです。企業の利用ケースで「使いやすさ」を求める際、Dropboxを指名してくるのです。それはDropboxのユーザー中心設計の評価だと思っています。

――具体的にはどういうところが「使いやすい」という評価になるのですか。

 使いやすさは感覚的な部分もありますが、数値化できる項目もあります。その1つにファイル共有のスピードの速さがあります。最近では、例えばパワーポイントのプレゼンファイルでも、中にビデオが埋め込まれているなど容量が非常に大きなファイルもあります。重いファイルでも時間をかけずに保存できるように、インフラに大きな投資をすると同時に、データの書き込みや読み出しプログラムの改善を続けています。ちなみに最新のインフラは、従来と比べて2倍のスピード(遅延が50%削減)を実現しています。

主要なビジネスアプリと連携して
コレボレーションを活発化する

――「Dropbox=クラウドのファイルストレージ」という印象が強くありますが、ビジネス版ではほかにどんな機能が追加されているのでしょうか。

 確かにDropboxは創業当初から、ファイル共有・同期機能を重視してきました。ですが、ビジネス利用になるとストレージだけでなく、文書を共有したりするコラボレーションツールとしての利用の求められます。そのため現在の製品開発の戦略としては、「チームがコラボレーションするための統合型のプラットフォーム」へ向かっています。

 コラボレーションには、3つの側面があると考えています。「3つのC」と呼んでいますが、まず1つ目が、私たちの強みでもあるコンテンツ、次にビデオチャットなどのコミュニケーション、そして3つ目がコーディネーション、つまりタスクをどう管理し、調整していくかということです。この3つを統合するプラットフォームを作り、強化しています。

previous page
2
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

IT&ビジネス 業界ウォッチ

IT業界で話題の新サービス・新製品のニュース、これから話題になりそうな新ツール、知っておきたい各種の統計調査……などなど、経営効率化に寄与するIT業界の今のうごきをレポートします。

「IT&ビジネス 業界ウォッチ」

⇒バックナンバー一覧