佐山 まさにこの3年間は足場固めでした。ビジネスの観点では現在、海外就航便にチャレンジしていかなければと思っています。香港や台湾といった、同業者がいっぱい飛ばしている場所ではないところですね。

 スカイマークも欧米に飛ばなければと私は思っていますが、2~3年後ではまだ難しい。ただ、その布石をまずつくらないといけないと思っています。そして、2年後の9月に株式を再上場するための準備もしています。上場すれば、資金調達によって海外のM&Aも含めて検討できるようにもなりますから、まだまだ大きく羽ばたけるチャンスがあると思います。

 定時運航率も最下位からスタートしましたが、現在では日本一も達成した上に、他社と比較してもズバ抜けたトップになれました。「航空会社の総合力である定時運航率」が日本一になったら、次に「顧客満足度」でも日本一を目指します。ただし、そのベースになるのは「社員満足度」の日本一なんです。これが達成できれば、社員みんなが「一生懸命に頑張る集団」になりますから、いろいろなことで日本一になっていけるんです。

 スカイマークで仕事をするみんなが楽しく、それぞれが満足できる会社になれたら、いろいろな可能性がさらに大きくなるでしょう。「新卒が入りたい人気企業ランキング」でも、航空業界でトップになりたいと思っています。

多田 あらゆるところの日本一を目指すのですね。

「新卒の人気企業ランキング」は
ラーメンを食べずに店の順位をつけるのと同じ

佐山 先日、一橋大学教授の楠木建さんがおっしゃっていました。「新卒の人気企業ランキングは、ラーメンを食べたことのない人が、ラーメン屋のランキングをつけているようなものだ」と。つまり、「良いか悪いかのランキング」ではなく、「良さそうかどうか」というランキングなんですね。

 一方で、今働いている人と過去にそこで働いたことがある人の評価が出ている転職サイトのランキングを見れば、新卒の人気ランキングとは様相が変わってきます。その会社のことを知っている人の転職サイトのランキングでトップにいければ、外にいる人からもその会社がよく見えるはずです。そうなれば、新卒の人気ランキングでも上位を獲れるでしょう。

 社員満足度日本一が到達できれば、誰が見てもすごく良い会社になっていると思います。5年前には、スカイマークが定時運航率日本一になるなんて誰も想像しなかったことです。今想像できないことでも、5年後に起こる可能性があります。スカイマークは、将来、あらゆる分野で日本一の航空会社になる可能性があると信じています。

多田 今後の展開も楽しみにしております。本日はありがとうございました。