自動運転車の商用化を目指すメーカーやハイテク企業は目下、地元政治家からの抵抗に遭っており、都市部での公道走行実験を拡大する上で、逆風に直面している。関係者によると、米ゼネラル・モーターズ(GM)はニューヨーク市で今年初頭から開始を予定していた無人運転車の走行実験を棚上げした。ビル・デブラシオ市長が安全性に懸念を表明したためだという。同社は昨年、 NY市で自動運転車の走行実験を行う初の企業になるとの見通しを示していた。シカゴでは、市議会の運輸委員長が、安全性を巡る懸念に加え、タクシー運転手などの職を奪う恐れがあるとして、自動運転車の走行を断固として阻止すると表明している。自動運転車の開発拠点であるピッツバーグでさえも、市当局者が最近になって規制を厳格化し、公道走行実験の許可を付与する前に、安全システムがどう機能するか詳細な説明の提供を開発企業に義務づけている。
自動運転車に待った、地元政治家が思わぬ障害に
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