お金は使い方によって
「愛」にも「毒」にもなる
お灸はバッチリ効いた。
私が言っていないのに、
宮下社長は自らの報酬を大幅に減額した。
すると、それまで貸し渋っていた銀行も、経費を切り詰めた姿勢を評価。
ようやく融資が下りて資金難を脱しました。
また、ムダな経費を絞る一方、
社員とのランチ会を開くなど社内のコミュニケーション活性化に投資。
社内の風通しがよくなったことで、
いままで社長を白い目で見ていた社員も積極的に仕事をするようになりました。
その結果、業績は右肩上がりです。
お金は、使い方によって「愛」にも「毒」にもなります。
愛なら人が育ち、毒なら人が腐っていく。
宮下社長は、お金を毒から愛に変えて社員と銀行から信頼を勝ち取り、会社の業績を回復させた。
会社の浮き沈みは、まさに社長のお金の使い方次第です
本書には、メガバンクの支店長も私も初めて見た、日本銀行印が入った、8000万円の札束=“座布団(ざぶとん)”が出てきます。なぜ、私は危険を冒してまで会社に取り寄せたのか。その雰囲気をご覧になりたい方はぜひ、第1回連載をご覧いただければと思います。