更年期女性に現れる意外な症状年期に現れる症状は、ホットフラッシュだけではありません(写真はイメージです) Photo:PIXTA

女性が40代後半になると気になるのが「更年期」の症状だ。更年期というと、ホットフラッシュやイライラするといった症状を連想するが、ホットフラッシュの症状は全員にみられるわけではない。実際には他の病気とも誤認するようなさまざまな症状が現れる人が多く、病院に行っても原因が分からずに不安になる45~55歳前後の女性が少なくないという。そこで、メノポーズカウンセラーの日々晴雨さんが、多くの女性が理解していない更年期の実態とその症状をわかりやすく解説する。

多くの女性が更年期に突入
でも実態を知らない人ばかり

 2020年、日本人女性の2人に1人が50歳以上になる。ということはつまり、いま現在この国では多くの女性が更年期世代に突入しているということだ。こんなにも多くの女性が更年期世代であるというのに、まだまだ更年期のあれこれについて、よく知らない人が大多数ではないだろうか。かくいう私もほんの1年前までは、まさにその口であった。

 40代後半になってもとくに体調の変化がないのをいいことに、「更年期、きてないし」と思っていた私。だが、ひょんなことから「更年期について学んでみよう」と奮い立ち、昨年“メノポーズカウンセラー”という資格を取った(メノポーズとは更年期のこと)。

 学び始めてみると、知らなかったこと、間違って思い込んでいたことがあまりに多く、ただただ驚くばかり。更年期真っただ中の自分でさえこの体たらくなのだからして、若い世代の女性や、まして男性が更年期について知識と理解がないのは仕方ないことなのかもしれない。

 けれども、当該世代女性はもちろん、更年期世代の妻やパートナー、仕事仲間を持つ男性にも、ぜひ「更年期とはどんなものか」をもう少し知ってほしい。学んだいまはそう切に願うようになった。なぜなら、家庭生活や職場などで「(更年期について)知っているのと知らないのでは大違い」と思える場面がきっと出てくるのではないかと思うからである。