「利息だけの支払い」で自宅を
新築できるとは詐欺じゃない?

毎月わずかな利息支払いだけですむ「高齢者限定の住宅ローン」、一見怪しいその中身とは?
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 70代の両親から「自宅が古くなって暮らしにくい。住宅ローンを組んで建て替えることにした。ローンは利息だけの支払いで月2万5000円」と言われたら、子どもであるあなたはどう思うであろうか。

 まず、「年金生活の70代は住宅ローンを組めないはず」と思い、「しかも、毎月利息だけの支払いって、どういうこと?」と疑問を持ち、最終的には「両親は詐欺に遭ったのではないか」と慌てることになるだろう。

 実は、詐欺でもなんでもなく、金融機関が扱うまっとうな商品で「毎月利息のみの支払いですむ“高齢者限定の住宅ローン”」が存在するのである。現状では、取り扱う金融機関が少ないことと、商品性がやや複雑なため、広く知られていない。

 高齢化が進み、リタイア後の人生は長い。「この先長く生きることになるなら、古くなり、ガタがきた自宅を何とかして、快適に暮らしたい」といった年金生活者のニーズは高まっているのである。

 先の商品は、建て替えのための資金のみならず、住み替えのための購入資金、自宅のリフォーム資金などにも利用できる。具体的に見てみよう。

住宅金融支援機構と民間金融機関が
提携した特殊型住宅ローン

 商品名は「リ・バース60」といい、住宅金融支援機構が開発したものだ。利用者は窓口となる取扱金融機関(銀行が多い)から融資を受けることになるため、見た目は特殊型の民間住宅ローンの位置づけとなる。