世界で最も高価な不動産市場は弱気相場に向かっているのだろうか。恐らくそうだ。香港のアパートはこれまで素晴らしい投資となってきた。価格はこの10年間で3倍に上昇した。最も高級な地域では駐車スペースよりも少し広いアパートに100万ドルの値が付くこともある。ところが、上昇する一方かと思われたその市場が最近、下落し始めた。香港不動産仲介大手の中原地産(センタライン・プロパティー・エージェンシー)がまとめた中古住宅の価格指数は8月のピークから5%下落している。しかし、その集計値は市場の暗いセンチメントを正確には反映していないだろう。一部の住宅不動産の価格はこの1カ月間だけで10%以上も下げてきた。最近の取引高の急減からは、買い手がさらなる値下がりを待っていることがうかがえる。
香港の不動産価格、下落を開始か
世界で最も高価な住宅市場にマイナス要因重なる
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