お金を貯めるために重要な
「稼ぐ・使う・運用する」のバランス
「お金を稼いでいるからといって貯蓄できるわけではない」。そんな話を聞くことがあると思います。本当の「お金持ち」は、お金の使い方に気を使っているものですが、収入が平均よりもやや高いくらいの家庭は、お金を使いすぎてしまう傾向があります。
そもそもお金を貯めるには、3つのバランスが重要になります。それは「稼ぐ(収入を得る)」「使う(支出をコントロールする)」「運用する(余裕があるお金で資産を形成する)」です。ですが、この3つをバランスよく持ち合わせることは難しく、上手にできている人は少ないでしょう。
家計相談にやってきて「お金が貯められない」というのは、むしろ収入が高い人が多く、そうした人に限ってむだ遣いをしてしまう、運用できないといった悩みを抱えているのが実態です。
このように収入がありながら、支出を抑えることが苦手な人を見ると、Kさん(52歳)を思い出します。収入は年収1100万円程度なのですが、52歳にして貯蓄は300万円強。家族のためにお金をかけてきた結果、貯蓄できなかったと言いますが、会社には退職金制度がありません。老後のことを見据えると、貯蓄はもう少し増やしたいところです。