週刊ダイヤモンド2018年12月8日号は「日本人はもうノーベル賞を獲れない」です。米国に次ぐ数のノーベル賞受賞者を輩出している日本。しかし、そんな「科学技術立国」日本の足元は驚くほど揺らいでいます。特集では、歴代日本人受賞者10人のインタビューを軸に、日本の科学技術政策の課題を探るとともに、ノーベル賞候補者や次世代のキーテクノロジー、キーパーソンを紹介しています。
次のノーベル賞受賞者は誰か――。受賞者発表が近づくと盛り上がる話題であるが、最も有効な予想の方法は、下図にあるような主な国際賞の受賞歴から予想するというものだ。これら国際賞はノーベル賞受賞者の登竜門であると言われているからだ。
例えば、クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞の受賞者は、ほぼ毎年ノーベル賞を受賞していることで有名だ。そこで、同賞と、これまでの日本人ノーベル賞受賞者とを調べてみると下記のようになった。
◎2010年 山中伸弥・京都大学IPS細胞研究所所長 受賞
→2012年 ノーベル生理学・医学賞受賞
◎2013年 大隈良典・東京工業大学科学技術創成研究院栄誉教授 受賞
→2016年 ノーベル生理学・医学賞受賞
◎2016年 本庶佑・京都大学高等研究院特別教授 受賞
→2018年ノーベル生理学・医学賞受賞