ファンダメンタルで足りない分は
テクニカルで補う!

 拙著『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』では、個人投資家の誰もが実践できるようなファンダメンタル分析による銘柄選びの手法をご紹介しています。

 個人投資家はプロと比べて投資の知識は劣りますし、銘柄選びに費やすことできる時間も限られています。プロと同じ方法でファンダメンタル分析をすることは、正直なところ困難です。

 そこで筆者が考えるのが、70%の精度のファンダメンタル分析を行い、足りない30%はテクニカル分析で補おう、というものです。

 ファンダメンタル分析で選んだ銘柄がプロの投資家の目からも有望ならば、株価は上昇していくはずです。そこで、株価が上昇トレンドにあるならば買い、そうでなければ買いを控えます。

 上で述べたように完璧なファンダメンタル分析を行ったとしても、株価は下がるときは下がります。それならば、ファンダメンタル分析を決算書や会社四季報などをベースにした個人投資家のできる範囲で行った上で、あとは株価のトレンドを見て、買い時、売り時を判断すれば十分だと思います。

 これが銘柄選びにそんなに多くの時間を割けない個人投資家には合っている方法なのではないでしょうか。