当初は、1万円札をそのまま並べて出品、問題となった。その後は写真のように魚の形に折るなど巧妙化している。Photo: DW

 また最近では、フリーマーケットアプリのメルカリで現金が出品されて話題になるなど、急速なデジタル化に伴う新たな融資手法が続々と誕生している。

 もっともこれらの手法は、形は違えども中身は同じだ。

 カード現金化の場合は、例えばカードのショッピング枠を利用して10万円分の商品を購入した後、それを業者に8万円で買い取ってもらうことで現金を入手するというもの。つまり、ショッピング枠の現金化というわけだ。

 メルカリの方はといえば、1万円札5枚を5万9500円で出品し、クレジットカードで決済することで買い主は現金5万円を入手。その後、支払期日に買い主の銀行口座から5万9500円が引き落とされるという仕組みで、カード現金化と何ら変わりはない。

 こうしたカード現金化も、金利換算すれば年利で数百%にもなってくる。こちらもエセファクタリングと同様、ヤミ金まがいの貸金業者から、本物のヤミ金まで潜んでいるとみられる。

 かつてのように消費者金融などの事務所や契約機で手続きするのとは異なり、今はスマートフォン一台あれば簡単に融資を受けられる時代になった。そうした手軽さ故に安易に融資を受けたり、個人情報を提供してしまったりすると、ヤミ金のみならず犯罪の餌食にされかねない。そうなってからでは、後の祭りだ。