華為技術(ファーウェイ)の米国拠点に勤務する社員は過去1年、トランプ政権が同社を国家安全保障上の脅威だと名指しし、米国のみならず海外でもファーウェイ製品の締め出しに乗り出すのを目の当たりにしてきた。そこにファーウェイの孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)逮捕が重なり、米国社員の間では職を失いかねないとの不安が広がっている。ある社員は最近、友人らとの集まりで、ファーウェイ社員だと分かると、開口一番「ニュース見た? 仕事は心配じゃない?」と聞かれたと話す。「答えはイエスだ」中国通信機器メーカー大手のファーウェイは、米国内で1500人の従業員を抱える。その多くが中国人だが、ファーウェイによると、このうち約75%は現地採用だ。ファーウェイの拠点は、北米本社を構えるテキサス州プレイノや研究・開発(R&D)施設があるカリフォルニア州サンタクララ、サンディエゴ、ニュージャージーなど、全米18カ所に広がる。
ファーウェイの米国社員に広がる動揺、失業不安も
有料会員限定
あなたにおすすめ