英国の与党・保守党内で12日行われたテリーザ・メイ党首（首相）の信任投票で、メイ氏が党内の反対勢力を抑えて勝利し、党首の座を堅持した。だが投票はメイ氏の政治的な影響力を揺るがす形となり、欧州連合（EU）離脱の道筋は不透明感に覆われている。保守党議員らは12日夜の無記名投票でメイ氏の続投を支持した。ただメイ氏への反発の規模が大きかったことで、同氏が議会でEU離脱合意案を通過させる政治的影響力を持てるかどうか、懐疑的な見方が強まっている。投票では信任200票、不信任117票となった。党首交代の選挙手続きに入るためには、159票の不信任票が必要とされていた。