内田前監督は19日、QB選手と保護者に謝罪に出向き、取材に「全て私の責任」と辞任を明言。しかし、QB選手の保護者は「DL選手がなぜあのようなプレーをしたのか説明がなく、指示についても釈然としない」と憤りを見せた。

勇気ある記者会見に賛意

 関学の求めと日大の回答が平行線をたどる中、DL選手が22日、日本記者クラブで記者会見。冒頭、DL選手が「事実を明らかにするのが償いの一歩。深く反省しています」と述べ、18日にQB選手らに会って謝罪したことも明らかにした。

 その上で、定期戦3日前に「やる気が足りない」などと指摘されて練習を外され、精神的に追い込まれていたと説明。試合前日にコーチを通じ、監督から「つぶせば出してやる」と伝えられたとし、指示を「けがをさせろ」の意味と解釈したことを明らかにした。

 しかし、日大側は記者会見を受け「1プレー目で相手のQBをつぶせ」との発言があったことは認めながら「最初から思い切って当たれという意味」とするコメントを出し、DL選手の説明内容を否定。23日には内田前監督らが記者会見し、タックルを「私からの指示ではない」「ルールを逸脱する考えはない。予想できなかった」と主張した。

 QBの保護者はDL選手の記者会見前に大阪府警池田署に被害届を既に提出していたが、DL選手と内田前監督らとの説明が食い違った状態に「指導者が選手に責任を押し付けている」と憤慨。

 31日、被害届が移送された警視庁調布署に、内田前監督らに対する傷害容疑での告訴状を提出した。一方でDL選手に対しては「社会的制裁は十分受けた」として寛大な処分を求める嘆願書を集める考えを示した。嘆願書は結局6348通が集まり、これも後に警視庁に提出した。

 こうした中、関東学生連盟は29日、臨時理事会で監督らのDL選手への指示否定の供述内容を虚偽と判断。内田前監督らの除名(永久追放)を決定した。理由について、規律委員会の調査で悪質タックルの背景に「内田前監督による行き過ぎた指導、それをおもんばかったコーチ、なにも言えなかったチームがあった」と結論付けた。

 日大の第三者委員会は6月29日、内田前監督らを「指導者の資質を欠いている」とし、DL選手に責任転嫁するような姿勢を「極めて悪質」と指弾。悪質タックルも「QB選手への傷害の意図を含む」と結論付けた。7月30日には内田前監督らを懲戒解雇とした。