2012年3月に始まった「実名登録制」、
ビジネスへの影響はどれくらいあるのか?
それに彼らは基本的に出たがり。日本ではフェイスブックに料理の写真はアップするけど、芸能人でもないかぎり自分の写真をどんどん出したりする人は少ない。ナルシストだと思われちゃいますからね。でも、中国人は自分撮りが大好き。情報発信したいという意欲も強い。
『80后』『90后』は個性重視といわれます。それがVANCLの打ち出す『自分には特に秀でたものがあるわけじゃないけど、こだわりはある。ぼくはみんなとは違うんだ』というメッセージに合うわけです。がんばって一番になる、じゃなくて、オンリーワンを目指すという感じでしょうか。こうしたユーザー像は、ブログ以上にウェイボーにピッタリです。」
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実は1年前、山本さんと北京で会ったとき、ウェイボーの話は一切しなかった。もっぱらヤフーと提携したタオバオの話が中心だった(その後、日中双方向のEC化のもくろみはうまくいっていない)。
中国のソーシャルメディアの変化はとにかく速い。3月中旬、中国政府はウェイボーの実名登録制を始めたが、山本さんによると、一人のユーザーとして影響はほぼ感じられないそうだ。
政治に関わる社会的事件が起きたとき、問題が浮上してくるのだろうが(薄熙来重慶市書記の失脚騒動後、いくつかの利用規制が見え隠れしたことに、ユーザーたちはすでに気づいている。だが、それはいつものことだ)、商品プロモーションやカスタマーサービス、ECといったビジネスで実名登録は必須なだけに、あまり神経質になるのは的外れだろう。
そもそも中国の消費市場には日本では考えられないさまざまな規制や障壁、ビジネス慣行上の難題があふれている。中国で何の知名度も足場もない日本企業がビジネスをサポートするツールとしてウェイボーを活用しない手はないのは確かである。
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