当地の忙しい家電ショップで「iPhone(アイフォーン)」の販売カウンターに立つアミット・ラジプトさんは寂しげだ。ラジプトさんが売るのは1日にせいぜい1台なのに対し、サムスン電子、ノキア、中国の広東欧珀移動通信(OPPO、オッポ)のコーナーでは1日に10台以上のスマートフォンが売れている。ラジプトさんは2013年には1日に80台も売っていた。いま大半の人が求めるのは300ドルを切る製品だ。アップルの最近の機種に比べるとかなり安い。他国の成長鈍化を前にしたスマホメーカーは、埋め合わせのためにインドに目を向けた。13億人の消費者を抱えるインドは世界最大の開拓余地があるハイテク市場だ。調査会社イーマーケターによると、同国のスマホ保有率は24%にとどまり、ユーザーはどの国よりも速いペースで増えている。
iPhoneは「惨敗」有望市場インドで伸び悩む
世界的にもスマホ市場は頭打ち
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