米国は北朝鮮への渡航禁止措置を緩和し、米援助機関の関係者が人道支援を行えるようにすることを検討している。トランプ政権の北朝鮮担当特別代表、スティーブン・ビーガン氏が19日に明らかにした。北朝鮮の非核化を巡る米朝協議が行き詰まる中、譲歩の可能性を示唆した格好だ。ビーガン氏はこの日、4日間の滞在予定で韓国のソウルに到着。韓国高官らと面会し、北朝鮮に核兵器廃棄を説得する協議へ向け、米韓の対応を申し合わせる予定だ。ビーガン氏によると、北朝鮮への渡航制限緩和を検討するよう指示したのはマイク・ポンペオ国務長官で、特に冬季の援助物資輸送を促進する目的がある。事情に詳しい複数の関係者が今年これまでに明らかにしたところでは、昨年講じられた北朝鮮への渡航禁止措置について、国務省は人道支援のための例外措置を設けることを拒否していた。
米、北朝鮮への渡航禁止緩和を検討 核交渉へ譲歩示唆
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