投資家が米連邦準備制度理事会(FRB)から受け取りたいものは、FRBが与えられるものとは少し違うかもしれない。FRBは19日、大半の人がそうすると予想していた通りのことをした。同日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で短期金利の指標を25ベーシスポイント(bp)引き上げたほか、政策声明の文言を緩和して経済に忍び寄るリスクを認め、来年の利上げ回数予想を3回から2回に減らした。だが少なくとも、一部の投資家はFRBがもっとハト派的なメッセージを出すのではないかと考え、さらには金利を据え置く可能性さえ期待していた。彼らはその失望感を隠さなかった。FOMC声明の発表前は上昇していた株価が急落し、年初来安値に沈んだ。
FRBのハト派寄りメッセージ、投資家には不十分
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