人柄や個性を楽しみ
同時に英語を学ぶ

 最たる例が、英会話ユーチューバーの吉田ちかさん。小学校1年から16年間シアトルで過ごした経験を生かし、“バイリンガール”としてユーチューブで英会話チャンネルを開始した。チャンネル登録者数は128万人を超えており、高い人気を誇っている。

 おもしろいのが動画のテーマだ。単純に英会話を教えるのではなく、例えば彼女がアメリカ横断の旅をする最中に、レストランで注文をしたり田舎をドライブしたり、その旅の模様を動画にまとめながら、あわせて英語のポイントを伝えていく。タレントとしての彼女と、英会話教師としての彼女が両立されている形だ。

 彼女のチャンネルにおいて、人気動画として上がってくる「アメリカのマックでドライブスルー英語!」は、まさしくユーチューバー的な動画要素の詰まったもの。内容はタイトルの通りだが、その道中の会話を英語の字幕付きで流し、一緒に付き添う人とのやりとりについても、字幕でツッコミを入れるなどの演出をはさんでいく。

 マクドナルドのドライブスルーで注文をするのだが、途中で聞き取れない英語が出てきたときも、それをテロップなどの演出で面白く表現するのだ。短いバラエティ番組を見ながら英語を学ぶような感覚と言える。

 そのほか、同じくユーチューブチャンネルを持つAkaneさんも、これまでとは一味違った英会話の先生として人気を集めている。運営しているチャンネル「AK in カナダ|AK-English」は、登録者数22万人を超えている。

 例えばその中では、発音のレッスンなど“王道”の動画もあるが、一方で彼女は現在カナダで生活をしており、その住居や日々の暮らしを紹介する動画もある。こちらも彼女のキャラクターや個人的な生活をピックアップしており、1人の女性タレントにスポットを当てたような構成になっている。

 テンポのいい進行と、テロップなどを使った分かりやすい画面演出。そして何より、講師である人物のタレント性にフォーカスした内容。この点が、楽しみながら英語を学べるという利点を生んでいるのだろう。

 加えて、コメント欄ではユーチューバーへの質問や、視聴者同士のコミュニケーションが生まれている。これは、まさに英会話教室での生徒と先生の関係であり、動画ではありつつも従来のコミュニティ感はデジタル上で再現されている。