来年は活気ある非上場企業がついに上場する可能性がある一方、上場すると成長のためにはより高いコストが必要とされる。しかし、金利や株価がどうあれ、シリコンバレーなどから生み出されるテクノロジーは世界を揺るがすだろう。以上が、ベンチャーキャピタリストによる本誌ラウンドテーブルのポイントである。このラウンドテーブルでは、主に二つのテーマが議論された。一つはベンチャーキャピタル(VC)とスタートアップ企業が直面する課題と機会、もう一つは新興テクノロジーの概観だ。後者は、S&P500指数構成企業の約3分の1を脅かす可能性がある。今回の参加者は、T.ロウ・プライスで米国グロース株の最高投資責任者(CIO)を務めるヘンリー・エレンボーゲン氏、ウィンズロー・キャピタル・マネジメントのグロース株戦略リードポートフォリオマネジャーであるケリー・フリン氏、ビジネス向け交流サイト(SNS)大手リンクトインの共同創業者で、VCのグレイロック・パートナーズのパートナーであるリード・ホフマン氏、創業間もない企業への投資・指導を手掛けるYコンビネーターのパートナーであるアリ・ロウガニ氏、VCのゼネラル・カタリストでパートナーを務めるヘマント・タネジャ氏である。