産地への買い出しに関しては、例えば茨城県の那珂湊への買い出しツアーなどは人気があり、マグロの水揚げで有名な神奈川県三浦市の三崎港では、歳末ビッグセールといったイベントが開かれている。年末の特別な機会には、そのような産地に出向いておいしい魚介を仕入れてくるのも手だろう。

 通販に関しては、特にカニは通販でのラインナップが充実している。また、ふるさと納税でも年末に食べる魚介を手に入れることができる。特に国内最大ポータルサイトのふるさとチョイスは、返礼品のラインナップも豊富で、通常の流通では出回らず産地でしか食べられないような魚介も多く見られる。

 ふるさとチョイスを運営するトラストバンクによると、今年は昨年以上に「カニ」などのワードの検索件数が増えているとのことだ。ただ、ふるさと納税はちょうど申し込みのピーク時期でもあるため、とにかく早く申し込みしておきたいところだ。

【まとめ】年末の買い出し先
豊洲、アメ横、築地を比較

 以上、豊洲市場移転後の年末買い出し先について述べてきた。これらをまとめたのが以下になる。

 アメ横は安さを求める人、築地は質を求める人に向いているのは例年と変わらないが、新たに買い出し先として加わる豊洲市場は築地と似たような性質がありつつも、買えるものが極端に制限される点に注意したい。

 また、もともと年末に築地で買い物をしていた人であれば、引き続き営業している慣れ親しんだ築地の地で前注文をしておくことが確実でよいように思う。

 それから、年末の買い出し先は多様化してきている。今回の豊洲市場移転を機に、いつもとは違う買い出し先にも一度目を向け、自分により合った買い出し先を見つけるのも手だろう

 豊洲市場移転後の初めての年末、一般客はどこへ向かうのだろうか。おのおのにビジネスチャンスもある中、その動向が注目される。

(おさかなコーディネータ ながさき一生)