来年が景気後退局面になっても勝ち残るための3つのリアクション
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金融危機後の景気上昇が10年目となる来年、「景気後退局面になるのではないか」との見方も出ている。しかし、不況になっても勝ち残っている企業は少なくない。そこで、グローバルな企業が過去、いかにして不況を好機に変えてきたか具体的な事例を紹介しつつ、日本企業への示唆を2回に分けて論じることにする。(ベイン・アンド・カンパニー 石川順也パートナー、大原 崇プリンシパル)

10年も景気上昇が続くのは過去1度だけ
大半は5年以内に景気後退局面が始まる

 金融危機後の景気上昇が10年目になろうとしている今、世界中で活発な議論が行われている。

 米国などでの減税や規制緩和によって、「まだ好景気が続く」という見方がある一方、「財政引き締めや世界貿易をめぐる緊張が、景気拡大に終わりをもたらしつつある」という見方もある。

 景気後退がいつ始まるかを判断するのは難しいが、以下の2つに関しては確かといえよう。

(1)いつかは景気後退局面が訪れること。過去、10年もの長きにわたって景気上昇が続いたのは1991~2001年の1度のみであり、大半は5年以内に景気後退が始まること。