米連邦議会の第116期(会期2年)が3日開会し、民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務(カリフォルニア州、78歳)が、過半数票を獲得して下院議長に選出された。同じ人物が下院議長に返り咲いたのは1955年のサム・レイバーン議員(テキサス州)以来60余年ぶりだ。ペロシ氏は2020年の大統領選に向けて、多様な考え方が混在する民主党指導部を率いる役目に就く。新議会では下院が新たに民主党が過半数を掌握し、上院は53対47で共和党が優勢を維持する「ねじれ議会」となる。ペロシ氏が初めて民主党院内総務に選出されたのは2002年。07〜11年は初の女性下院議長を務めた。連邦下院議員に初当選したのは1987年だった。