【北京】米朝の非核化協議が停滞する中、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は8日、長年の後ろ盾である中国を訪問した。今回の訪中は、習近平国家主席の招待を受けたもので、中朝関係の親密さを改めて印象づけた。  米中が北京で通商問題を巡り次官級協議を開催する中、習・正恩両氏の会談は、中朝間の「利益の一致」を示す。こう指摘するのは、ロンドン大学東洋アフリカ研究所(SOAS)中国研究所のスティーブ・ツァング所長だ。北朝鮮が長距離核ミサイルの発射実験を行っていた2017年には、米国と同盟国は、問題解決に向けて中国に支援を要請している。