週刊ダイヤモンド2月2日号の第一特集は「サブスク革命 定額課金の衝撃」。継続的に顧客に課金し、商品やサービスを利用してもらうサブスクリプション型のビジネスモデルの最前線をレポートした。個人と法人向けに家具の定額制のサブスクリプションを展開するクラス。個人にとってはこれまで「買う」しか選択肢がなかった家具市場に、サブスクリプションの考え方を持ち込んだ注目企業だ。立ち上げたのは、起業家の久保裕丈氏。Amazonプライム・ビデオで話題を集めた恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーを務めた人物である。初代バチェラーはなぜ家具サブスクに目を付けたのか。本人に直撃した。(聞き手/週刊ダイヤモンド編集部 片田江康男)
家具の購入と処分は
大きな負担がつきもの
――家具のサブスクリプションということですが、なぜ家具だったんでしょうか。
家具の業界はプレーヤーもユーザーも、実は未成熟な業界だと思っています。それゆえに、家具はユーザーに対する負担がものすごく大きく残っています。
私は以前、ミューズコーというアパレル通販会社を起業したのですが、この業界はかなり多くの企業が参入するレッドオーシャン市場で、ユーザーに対する負担も徐々に解消されています。唯一最後に残っていたサイズ問題も、ZOZOがとんでもない投資をして解決しようとしています。