週刊ダイヤモンド2月2日号の第一特集は「サブスク革命 定額課金の衝撃」。継続的に顧客に課金し、商品やサービスを利用してもらうサブスクリプション型のビジネスモデルの最前線をレポートしました。サブスク管理プラットフォーム大手、ズオラ創業者のティエン・ツォCEOのインタビュー(上)をお届けします。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集長 麻生祐司、構成/週刊ダイヤモンド副編集長兼ダイヤモンド・オンライン副編集長 山口圭介)

――新聞や雑誌のようなメディアは以前からサブスクリプションを行ってきました。ただ、従来のサブスクリプションとあなたが今回執筆した『サブスクリプション』とは全く異なるものに思えます。

 その通りです。書籍で言及した「サブスクリプション・エコノミー」の本質は、私たちは自らのニーズを満たすために製品を買う必要がなくなり、サービスに課金するという点にあります。それらのサービスは非常に多くの点で従来のサブスクリプションと異なっています。

Tien Tzuo/米セールスフォース・ドットコムの創業期に入社し、CMO(最高マーケティング責任者)やCSO(最高戦略責任者)を歴任。2007年にZuoraを創業。18年4月にニューヨーク証券取引所に上場。 Photo by Yoshihisa Wada

 課金サービスは顧客一人ひとりのニーズに合わせてカスタマイズされ続けるため、常に新しくより良いものが提供されます。新聞の場合、従来の定期購読では全ての顧客に同じ新聞が配達されますが、デジタル配信サービスでは、顧客個人の需要、習慣、好み、振る舞いによってカスタマイズされるのです。

 ソフトウェア業界やUber、Lyftといった(ライドシェア)サービスでもこのようなインタラクティブ性は見ることができますし、とりわけエンターテインメント業界では、顧客のあらゆる情報が用いられています。