天沼聰氏あまぬま・さとし/英国の大学でコンピュータ、経営を学び、2003年に帰国してアビームコンサルティングに入社。IT・戦略コンサルタントとして活躍し、11年に楽天入社。UI/UXに特化したウェブのグローバルマネジャーを務める。14年にノイエジーク(現エアークローゼット)を設立。 Photo by Toshiaki Usami

週刊ダイヤモンド2月2日号の第一特集は「サブスク革命 定額課金の衝撃」。継続的に顧客に課金し、商品やサービスを利用してもらうサブスクリプション型のビジネスモデルの最前線をレポートした。アパレル業界でにわかに盛り上がりをみせるサブスクサービスのパイオニアであり、日本で初めて定額制の普段着レンタルサービスを始めたエアークローゼットの社長兼CEO、天沼聰氏を直撃した。勃興するファッション・サブスクリプションの近未来をのぞいてみよう。
(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

――アパレル系のサブスクサービスがいろいろと出てきていますが、エアークローゼットの特徴を教えてください。

 エアークロゼットは日本で初めて月額のサブスクリプションサービスで普段着レンタルを始めた企業です。

 もともと私たちが、なぜ今のサービスを立ち上げたのか、どういう思いで立ち上げたのかと言いますと、世の中にたくさんの洋服がある中で、その人にとって、出合うべくして出あうお洋服と、その人の固定概念の外にあって、本当は出合ったらいいんですけど、その人自身の判断だと出合えないアイテムってあるなと感じていて。