視力検査写真はイメージです Photo:PIXTA

レビュー

「遺伝だから仕方ない」――そう思い込んであきらめる人が多いものに、「近視」がある。遺伝でなくても、一度悪くなってしまった視力はもとに戻らないと思い込み、あきらめている人は多いはずだ。

『目は1分でよくなる! あなたの目がよみがえる7つの視力回復法』書影『目は1分でよくなる! あなたの目がよみがえる7つの視力回復法』 今野清志著 自由国民社刊 1404円(税込)

 しかし本書『目は1分でよくなる! あなたの目がよみがえる7つの視力回復法』では、近視は(一部を除いて)遺伝ではないこと、視力は7つのトレーニングによって回復させられることが示される。著者は日本リバース院長の今野清志氏だ。「薬を使わない治療法の確立」をライフワークとし、中医学をもちいた治療を実践してきた。本書は2013年に刊行され、34刷まで版を重ねてきた定番書である。

 本書を読むと、目にかんするさまざまな思い込みが覆される。「遺伝によって近視になる」「視力は改善しない」という思い込みもそうだが、要約者がとくに驚かされたのは「目を悪くする一番の原因は酸素不足」だということ。人間は1日に2万回近くのまばたきをし、眼筋を10万回以上も動かしている。体が酸欠状態に陥ると、働き者である目が真っ先に影響を受けてしまうというのだ。しかもデスクワークしている人のほぼ100%が酸欠状態に陥っているといって差し支えないという。