人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
パワハラ上司にならないために
知っておきたい「毒のある言葉」
この連載の第1回はコチラ
昨年までの連載、第20回目は、『部下を注意するときに知っておきたい伝え方のセオリーとは?』を読むならコチラ
この連載もついに21回になりました。今年も引き続き、ビジネスで大事な伝え方のコツをご紹介していこうと思っています。よろしくお願いいたします。
さて、伝え方として、好印象を与える前に、まずは、絶対やってはいけない「毒のある言葉」というものがあります。
大きく分類すると下記の4つ。
コーチングの世界では、「4毒素」と呼ばれるもので
(1)否定 (2)侮辱 (3)防御 (4)逃避
です。
この言動は、相手に悪い印象を与えるどころか、チームや組織の雰囲気をも悪くしてしまいます。
ものごとがうまく進まなかったり、組織内で協力体制が作れない。もしくは、自分がリーダーやマネージャーだったとして、部下が付いてこない。これらの原因として、これからご紹介するような、相手の気持ちを下げてしまう毒のある言葉を知らず知らずの内に使ってしまっている可能性があります。
これは、誰しもが心当たりのあることではないかと思いますので、改めて自身が「毒のある言葉」を使っていないかチェックしましょう。
その(1)否定
「いや」「そうじゃなくて」「~って言うか」
自分は否定しているつもりは無くても、言葉の最初や言葉尻にこういう否定言葉を使うと、相手の心象は悪くなります。
昔、ある人が、相手が喋ったあとに自分が発言するときに、必ず、「っていうか、私はこう思うんですよね」と言う人がいました。
相手の意見に同意をした内容なのに、「っていうか」という言葉を付けるので、相手は否定された気分になります。