ついつい使っているかも!?
悪印象を与える受け答え

(2)侮辱
「だからダメなんだよ」「バカじゃないか」「何にもできないなぁ」

今の時代はパワハラにも繋がる言葉です。本人はそんなつもりは無く、軽く使っているつもりかもしれません。

しかし、これは相手の人格否定や全否定に繋がります。

相手を全否定する言葉は絶対に使ってはいけません。指摘をするときは相手の人格ではなく、行動や考え方を正すようにしましょう。

(3)防御
「私のせいじゃない」「そういう意味じゃない」「悪いのは私じゃない」

自分に責任を負わされないように守りの姿勢に入る言葉です。責任ある立場を任されそうになると、防御して受け入れない。相手の言葉を聴き入れないのも防御姿勢です。

(4)逃避
「もう時間が無いから」「それは他の人に聞いて」「それは私じゃない」

とにかく、その場から逃げて責任を逃れようとする姿勢が見えます。
誰かが話しかけても、「ごめん時間がないから」と都合が悪いことからは逃げます。

もちろん、タイプ別でその傾向も変わります。
ガツガツタイプ(いわゆる積極的なタイプ)は(1)(2)が出やすい傾向があり、やわらかタイプ(貢献欲求が強いサポートタイプ)は(3)(4)が出やすい傾向があります。

誰もが、どれかに心当たりがあると思いますが、最強なのは否定からの侮辱や、防御からの逃避の組み合わせです。

ニュースや、SNSで炎上するようなコメントは、この事例に当てはまっているような気がしませんか?

あなたも受け答えをするときには、この4毒に気をつけてみてください。

上司が使ったらパワハラ決定!<br />悪印象を与える「4毒」とは?<br />羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。