スターバックスとナイキ
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 アップルは先日、世界第2位の経済大国である中国の景気減速を理由に2018年10-12月期(第1四半期)売上高見通しを下方修正した。これを受け、中国で大々的に事業を行う他の米大手企業の株価も揺れ動いている。

 米企業は現在10-12月期決算の発表準備を進めており、近く中国の影響が明らかにされるはずだ。どの程度ダメージを受けるかは、対象とする顧客や中国での競争の激しさなどに左右されるだろう。

 スターバックスとナイキを例に取ってみよう。中国で比較的激しい競争に直面しているスターバックスは同国での成長が減速する見通しを示している。一方、あまり競争にさらされていないナイキは先月発表した9-11月期(第2四半期)決算で中国事業が大幅増収となったことを明らかにした。

 中国に大きく依存する企業の中でも、その影響をあまり受けていないとみられる企業もある。半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TI)など、主な顧客を中国の消費者ではなく製造会社とする企業だ。逆に中国で直接販売をしていなくても、大きな影響を受けている企業もある。例えば、欧米や日本の中国人観光客の消費に頼っている腕時計などの高級品メーカーだ。

 中国の経済データについてまとめた「チャイナ・ベージュブック」によると、中国の製造部門は民間部門の投資減少で2017年以降は減少しており、10-12月期(第4四半期)はあらゆるセクターで売上高の伸び率が減速または停滞した。昨年通期では伸び率が押し上げられたとみられるが、これは米中貿易摩擦で新たに課された関税を回避しようと企業が発注を前倒ししたことによるものだ。