世界最古の民主主義国の1つである米英両国では、政府が立ち往生している。これは、善かれあしかれ、政治の未来を示しているのかもしれない。そのシステムでは事態は悪化していく一方になるだろう。政治的こう着の常態化だ。それは醜いものであり、多くの人々にとって痛みを伴うものかもしれない。米政府機関の一部閉鎖も、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)も、出口のない問題と化してしまった。提示されたすべての戦略は、議会の不支持や国家のリーダーシップの欠如によって失敗に終わった。米英の政治家らは、前進すべき道について、知恵が枯渇し、手掛かりがつかめない状態にあるように見える。通常の政治的不満の域を超えた重大な何かが今、起きているのかもしれない。ブレグジットや米国の移民・医療保険制度の改革など、公共政策に関わる取り組みは大事すぎて達成不能になっているように見える。