100円ショップに行くと暮らし回りのあらゆるものが揃っているが、果たして他の業界と比べて高いのか、それとも安いのか。そこで今回は、100円ショップで売られているマスクやのど飴等、いくつかの商品を取り上げながら、高い商品、安い商品を検証してみた。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
100円ショップには暮らし回りのあらゆるものが揃っているが、一番目立つところに置かれているのはシーズン商品だ。新年がスタートして間もないうちから、店頭にはバレンタイングッズがズラリと並んでいる。
ところが他にもこの時期こそ売れ筋のものがある。それはマスクだ。インフルエンザ対策だけでなく、早くも花粉の飛散をチラホラ感じ始める人が増えてくる。そうした需要に応えようと、100円ショップでも使い捨て用の箱入りマスクを目立つところに置いているのだ。
そこで気になるのがマスクの値段。「マスクはやっぱりドラッグストアのほうが安いんじゃないの?」という素朴な疑問を持たれる方がいるだろう。この時期、ドラッグストアの店頭にも特売のマスクが積まれているではないか。果たしてマスクは100円ショップとドラッグストアのどちらが安いのか、各大手チェーンで比較してみた(注)。
100円ショップvsドラッグストア、
マスクの安さはどちらに軍配?
まず、100円ショップで売られている箱入りマスクを比較する。調査したのは、ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツの中型店舗だ。枚数が一番多く入っているシンプルな商品で比較すると、キャンドゥとワッツは20枚入り、セリアでは、調査日には残念ながら箱入りタイプのマスクは見つけられなかった。ちなみにダイソーでは、30枚入りのダイソーブランドの箱マスクを発見した。さすがは業界トップの商品開発力といったところか。
注:本記事では機能性や付け心地の検証はせず、価格(調査は、東京23区の店頭価格)だけの比較とする。以下、記事中の価格は税抜き表示である(税込み表示の箇所を除く)。