株主還元の充実を狙って、連結最終損益を「グループ修正利益」という独自の指標に変更し、増配方針を示したものの、市場からの反応は依然として乏しいままだ。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 中村正毅)
頻発する自然災害が、30年に1度とされる規模の被害を引き起こす中、補償を担う大手の損害保険会社の業績に暗い影を落としている。
3メガ損保の一角を担うMS&ADインシュアランスグループホールディングス。昨年11月に発表した2018年度の連結「最終損益」の見通しは1800億円となり(図1)、期初予想の2700億円から33%も目減りする見込みとなった。