今年は中国とロシアが米国および同盟国への対抗を狙って戦略提携を深め、米国に対する国家安全保障上の脅威は強まる見通しだ。ダン・コーツ国家情報長官、クリストファー・レイ連邦捜査局(FBI)長官、ジーナ・ハスペル中央情報局(CIA)長官など米情報当局トップが29日、議会上院の情報委員会でこうした見方を明らかにした。この議会証言用に作成された報告書によると、中国とロシアの連携は1950年代半ば以降で最も深まっている。報告書は「同時に、米国の同盟国やパートナーの中には国家安保・貿易面での米政策が変わったとの認識を踏まえて米政府と一層距離を置こうとし、新たな二国間・多国間パートナーシップへ前向きになっている国もある」と指摘した。