具体的な数字を言うと、毎月8万円程度の収入を得ることができればいいのです。現役時代は働いて会社からもらう給料が生活の糧ですから、8万円ではとても生活していくことはできません。

 ところがリタイア後の生活を支える主な手段は公的年金です。働いて稼ぐお金はその年金を補てんするに過ぎないと考えればいいのです。

 では、8万円という数字の根拠は何か。以下に述べていきます。

高齢無職夫婦の家計収支高齢無職夫婦の家計収支。総務省「家計調査報告」2017年より作成
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 総務省の2017年「家計調査報告」によれば、高齢夫婦無職世帯(高齢夫婦とは夫65歳以上、妻60歳以上を言います)の家計収支は、収入の月平均額が20万9198円、支出の月平均額は26万3717円となっています。およそ5万4千円の赤字です。

 上記は無職世帯のケースなので収入のほとんどは年金収入です。これに加えて旅行に出かけることも考慮して、あと2万円ぐらいを毎月の支出に上乗せし少し余裕を持たせていけば、それなりに充実した生活はできるでしょう。つまり年金収入以外に毎月8万円ぐらい働いて稼ぐことができれば大丈夫なのです。