定年前 50歳から始める「定活」定年前 50歳から始める「定活」
朝日新聞出版
定価853円

 毎月8万円ですから、年間にすると100万円弱です。もし定年後もまったく働かなかった場合は、退職金や自分の蓄えの中からこの100万円を取り崩していかなければなりません。その期間が60~90歳まで30年間だと合計3000万円のお金を持っていないといけません。でも何らかの形で働いて収入を得るのであれば、60歳時点でそれほど蓄えがなくても生活していくことは可能です。

一人4万円、夫婦なら8万円稼げればOK

 このように定年後も働き続けるとしたら、その収入金額の目安が8万円なのです。しかも夫婦であれば、二人でこれだけ稼げばいいのです。一人当たり4万円です。これぐらいの金額であれば、決して稼げないわけではないと思います。

 また現役時代には毎日ランチや喫茶店で1日1000円ぐらいのお金は使っていたかもしれません。毎日出かけることがなくなれば、月に2万円程度は減ります。こうして考えていくと、それほど高い収入を期待しなくても働いて月に数万円程度の収入を得ることはさほど難しくないし、それによって老後の暮らしはぐっと安定してくるのです。

<プロフィール>
大江英樹(おおえ・ひでき)
経済コラムニスト。専門分野はシニア層のライフプランニング、資産運用及び確定拠出年金、行動経済学等。大手証券会社で定年まで勤務した後に独立。書籍やコラム執筆のかたわら、全国で年間130回を超える講演をこなす。

AERA dot.より転載