花王が“究極の洗剤”で攻勢に出る。その名も「アタックZERO」。花王の澤田道〓(隆の間に一)社長も「汚れゼロ、臭いゼロ、洗剤残りゼロ、花王史上最高の洗浄力」と強気だ。
その背景にあるのは独自開発の洗浄基材「バイオIOS」。油によくなじみ、水にも溶けやすい特徴を持ち、特にポリエステルなどの化学繊維の汚れ落ちに強いという。防寒用インナーや形態安定シャツといった化学繊維の衣類が増えている中、皮脂や日焼け止めのような油性汚れは、現行の洗剤では木綿の半分も落とせていなかった。花王によれば、新商品はその汚れを落とすことで汚れの蓄積による臭いも防ぐという。
しかも、すすぎ1回を訴求してヒット商品となった「アタックNEO」よりもさらにすすぐ時間が短い。「バイオIOSは油に吸着するが、衣類には付着せず、水に溶け続ける」(岡野哲也ハウスホールド研究所所長)という特徴を持つためだ。