今後、記録を役立てたいこと
美容院での髪型、二次会のお店…

五藤:僕は普段、スーツってまったく着ないんですけど、友人の結婚式に出る際に、スーツが必要になったことがありました。ネクタイだけ持っていたんだけど、シャツとジャケットとパンツを買わなければならなくなったんです。自分ではよくわからないので、ネクタイの写真を服屋の店員さんに見せて、「このネクタイに合うやつを選んでください」って言ったら、バッチリなスーツを選んでくれた。そのとき、人に伝えるという意味では、どんな言葉より写真のほうがすごいって思ったんです。

 その経験があって、今度髪を切りに行った際に、前回切り終わったときの自分の写真を撮っておいて、「こういうふうにしてください」って言おうと思ってるんです。「こういうふうに切ってくれ」というのを言葉で説明するのが本当に面倒で(笑)。

多くの人が気づく前にやめている、<br />ライフログの本当のメリット奥野宣之氏

奥野:いちばん気に入ったときのベスト髪型を出して、「これ」みたいな(笑)。美容師さんが何かメモしているけど、写真で撮ればいいのに、というのはありますよね。

五藤:以前、Evernoteの公式ブログで、顧客管理としてiPadを使っている美容師さんが載っていましたね。髪型のサンプルをiPadで見せたり、お客さんの髪型なんかも同時に記録しておいたり。

 まあ、そのへんは人によって写真を撮られるのが嫌だという人もいますから、少し難しいかもしれませんが。でも、写真で人とのコミュニケーションが楽になるっていうのは結構多いですね。食べ物にしても、「これ、おいしいよ」って言うよりも、写真を見せたほうがはるかに説得力があります。

 ご飯を食べに行くときでも、「何食べたい?」って言われて、パッと答えられる人って意外と少ないと思います。そのときに写真があれば「これ、食べたいね」と考える材料になりますよね。

奥野:メニューリストをいつも持ち歩いている感じですね。

五藤:そうです。常にいろんなカタログを持ち歩いている感じで、いきなり「ちょっと考えて」って言われるんじゃなくて、「これ見て考えて」っていう感じになる。デジタルなら地図からも検索できますから、行こうと思っていた店が開いてなかったときに、現地近くのお店から別のお店の候補を探すこともできますし。

奥野:デジタルだと、そういう使い方もできるんですね。

五藤:飲んで急に「二次会行こう」となっても、近くのお店を調べて、「ここ、うまかったよ。行こう行こう」という感じで、自分なりの居酒屋リストやメニューリストをすぐに見返すことができます。(第3回へ続く)

第1回:何を記録すれば活用できるのか?僕らがライフログを実践してわかったこと


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