党の綱領は不法移民と国境警備について、ひときわ厳しいメッセージを打ち出している。綱領はまず、「不法移民は容認できない、制止しなければならない」と宣言。続いて、メキシコとの国境は「警備が不十分」となってきた結果、過去数年で「不法移民が急増した。犯罪者の移民は、米国で罪を犯した後に強制送還されても、その翌日には舞い戻って再び罪を犯していた」と非難している。いったいどちらの党の綱領だろうか。民主党だ。この極めてトランプ的な言い回しが書かれたのは1996年、当時のビル・クリントン大統領が圧倒的支持を得て再選を果たそうとしていた頃だ。クリントン氏の属する民主党は、米政府が不法移民に対し「強硬な発言をしながら行動が伴わなかった」時代に終止符を打ったと豪語していた。
トランプ氏演説控え、民主党も強硬姿勢崩さず
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