世界の製造業をけん引する独シーメンス。仏アルストムとの鉄道事業の統合計画が白紙になったタイミングで、ジョー・ケーザー社長兼CEO(最高経営責任者)が来日し、「週刊ダイヤモンド」などのインタビューに応じた。軌道修正が必至の鉄道事業の戦略や、製造業の展望について語った。(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝)

シーメンスのジョー・ケーザーCEO
来日したシーメンスのジョー・ケーザーCEO Photo by Masataka Tsuchimoto

――鉄道車両で世界首位の中国中車に対抗するため、2位の独シーメンスと3位の仏アルストムが計画した事業統合案。欧州連合(EU)域内での独占が進むとしてEUは6日、認めない決定を出しました。

 認められなかった根拠は独禁法ですが、これは30年前に導入されたルール。今日の世界のニーズをすべて反映しているのだろうかと疑問です。独禁法は市場全体を俯瞰しているわけではありません。ぜひ修正していくことが今後求められるのではないでしょうか。

 統合を歓迎していたわけですけど、シーメンスの鉄道事業には今でも二ケタの利益率、成長率があります。ですので、今回の結論が出たところでも、リラックスしていられるという事情があります。