駅東口は新選組の街
日本橋を起点に最初に設けられた宿場町、東海道の品川、甲州道中の内藤新宿、奥州・日光街道の千住、そして中山道の板橋を江戸の四宿(ししゅく)と呼ぶ。何かと注目を集める品川・新宿・千住と比べると、上宿・仲宿・平尾宿からなる板橋は地味な存在だ。
現在は「池袋」の隣駅として、あまりぱっとしなかったJR埼京線「板橋」駅周辺でも、ついに再開発が始まった。併せて来年5月完了予定で駅構内の改良工事も進んでいる。駅は3つの区境にあり、区によって開発への取り組みには大きな差がある。
周辺のアドレスが北区滝野川である東口(滝野川口)では、フィットネス施設が入る駅ビルが新築されたばかりで、駅前にある噴水広場ではバリアフリーの改修工事が進んでいる。ここの商店街は「新選組の街」をアピールしている。江戸城無血開城の2週間後に、当地で斬首された新選組局長・近藤勇の墓所があるからだ。永倉新八の墓や土方歳三ほか隊士の供養塔も同じ敷地内にある。