人口減少が続く日本では、都市間のみならず、沿線ごとや街の間でも生き残りをかけた競争がダイナミックに行われています。
3大都市圏であっても、人口減少に悩む自治体が過半を占めており、活力ある街づくりは待ったなしの課題となっています。
東京では、毎日どこかで再開発工事の槌音が響いています。都市再開発事業は、構想段階からプロジェクトの終了まで、30~40年かかることがざらにあります。
合意形成が進む間の動きは傍目には見えづらいものです。昭和な雰囲気を残した酒場が、突然「閉店のお知らせ」を張りだして、ローカル線廃止前夜のように、各地から客が押し寄せるような騒ぎになるわけです。
これから生き残る街はどこなのか。新築・中古の不動産事情を特集している「週刊ダイヤモンド別冊」の取材を通して、ダイヤモンド・セレクト編集部が、街の新陳代謝を促す動きを追いながら、注目される再開発事業の、現在の姿をお届けします。