年間150公演以上のMCやイベント司会を務め、特に女性の韓流ファンから絶大な支持を受けているYumiさん。必ず盛り上がるトーク術のノウハウを明かした『初対面でも盛り上がる! Yumi式会話力で愛される29のルール』が現在、好評発売中です。
そして、今、気になる旬の人たちとの対談を連載、今回のお相手は、前回に引き続き、韓国男性ダンスヴォーカルグループ「SUPERNOVA(スーパーノバ)」のリーダー、ユナクさんです。
デビュー前に愛知大学に国費留学をしていたという彼は日本語も堪能で、日本のバラエティ番組にも通訳なしで出演したり、ラジオ番組のパーソナリティを務めた経験も。
さらに、昨年、事務所を移籍した際、新事務所の代表取締役社長にも就任しました。
今年、日本デビュー10周年を迎えるという彼に、今までの軌跡や、エンタテインメントビジネスの話などを詳しくうかがいました。今回は社長業、ソロ活動、グループ活動など、幅広く活動しているその理由と本音に迫りました。

兵役に行って帰ってきたら
いろんなことが変化していた

Yumi:日本の韓流ファンの間で話題になるのが、兵役のことです。韓国ではアーティストであっても、兵役が義務付けられていますよね。

ユナク:はい、僕は、2011年10月から2013年の7月なので、21ヵ月行っていました。

Yumi:約2年行かれてたんですね。

ユナク:はい。最初の部隊は北朝鮮に近い部署で、1ヵ月訓練しました。そして、実際にいた部隊は、龍仁市陸軍第3軍指令部ってところで、戦争が起きたら重要な部で、いわゆる心臓部みたいなところだって聞きました。

Yumi:もう、メンバーの全員が兵役に行って、帰ってきたんですよね。

ユナク:はい、昨年末にやっと全員がそろいました。ちなみに、メンバーの中ではゴニル君がいちばん厳しいところで訓練を受けたんですよ。第三師団といって、骸骨がトレードマークの別名「白骨部隊」って言われる部隊なんです。

Yumi:白骨部隊!男同士で、あそこに行ったのはすごいね、とかあるんですか?

ユナク:そうですね。「そんな厳しいところに行ったんだ!」とか、そんな話をしたりしますよ。

Yumi:なにが一番辛かったですか?

ユナク:…う~ん。指示通りに行動するところですかね。はい、寝なさい、はい、食べなさいって、言われたらすぐにそれをしなくてはダメなので。

Yumi:自由が好きなユナクさんですからね…(笑)

ユナク:でも、それよりも、僕が軍隊に呼ばれたときは、超新星(現:SUPERNOVA)がすごく勢いがあったんです。さいたまスーパーアリーナでライブをやって、あとは東京ドームだ!ってところで、抜けないといけなかった。あの時も、プロデューサーみたいなことをやっていました。曲構成を決めたり、スケジュールを考えたり。それで、やっと次は行けるな、と思った時だったので。それが辛かったですね。

Yumi:メンバーの中で最初に軍隊に行ったんですよね。

ユナク:はい。だから、僕がいない間でも東京ドームを実現すればよかったのに、とか、歯がゆい思いをしました。

Yumi:みんなで行きたい、っていうのがあったのかもしれないですよね。

ユナク:それは確かにそうなんですけど、エンタメ業界、特にK-POPというのは、本当に変化が早いし、タイミングもあるし。もちろん、僕が復帰してから、武道館4DAYS(2014年7月1~4日)とかもやったんですけど。単独での東京ドームはまだなんです。

そして、僕が2年間いない間に、いろんなシステムが変わっていたりして。仕方ないな、とは思いますけど、そこから考え方とか、メンタルとかに変化があったかもしれません。

SUPERNOVAユナクさん対談【5】歌手や俳優、社長業もこなす韓流スターの本音とは? ユナク
1982年生まれ。ダンスヴォーカルユニットSUPERNOVAの頭脳明晰な頼れるリーダーとして、常に年下のメンバーに気を配り、慕われている。愛知大学を卒業し、日本語も堪能。歌手活動だけでなく、ドラマ、映画、そしてミュージカルで才能を発揮しているマルチ・プレーヤー。SUPERNOVAの新事務所であるSVENTの代表取締役社長でもある。主な出演作品に映画『無花果の森』『この世の果て』、ドラマ『恋するキムチ』などの主演、ミュージカル『RENT』『プリシラ』など。ソロでもシングル、アルバムともにリリース、またSPERNOVAのメンバーであるソンジェの2人によりユニット“DoubleAce”(ダブル・エース)としても活動、昨年はライブツアーも。3/9~30日まで日生劇場において、宮本亜門演出の『プリシラ』に出演!