米アマゾン・ドット・コムは、同社サイトに出品された模造品をブランドオーナー自身が削除できるようにするプログラムを開始した。模造品対策に苦戦する中、これまでの方針を一転し、責任の一部を他社に移譲した格好だ。アマゾンは28日、「プロジェクト・ゼロ」という新たな模造品対策プログラムを開始した。これを利用すれば、ブランド側は煩雑な手続きでアマゾンに報告するのではなく、削除対象の出品商品をクリックするだけで済むため、模造品業者からブランドをより確実に保護できるようになるという。アマゾンは約15社と数カ月にわたり試験的にプログラムを実施してきたが、今回新たに一部企業を招いて本格的にスタートさせた。アマゾンはいずれ全てのブランドオーナーに参加してもらいたいと考えているが、具体的なスケジュールについては言及しなかった。