バブル期より増えている
単身者の可処分所得
世間では、よく「若者はお金がない」と言われる。しかし、統計データを見ると意外な事実が分かる。実は、1990年代のバブル期の若者よりも今の20代~30代の若者の方がお金があるのだ。
総務省「全国消費実態調査」によると、30歳未満の単身勤労者世帯の可処分所得はバブル期より増えている。1989年と2014年の可処分所得を比べると、男性では月平均18.4万円から23.0万円(+4.6万円)へ、女性では16.4万円から18.3万円(+2.9万円)へと増えているのだ(図1)。物価を考慮しても 男女ともプラスだ(※1)。
(※1)久我尚子「若年層の消費実態(1)~(5)」、ニッセイ基礎研究所、基礎研レター(2016~2017)