多くの経営者は、どうすれば強い財務体質の会社になれるかと悩んでいる。財務体質を強化するには、自己資本を充実させる必要があるが、増資をしたり収益を上げるのは容易ではない。しかし、増資も事業拡大もしないで、自己資本を高める方法があるという。それは「銀行取引」を見直すことだ。銀行から押しつけられている悪条件を解消するだけで、財務体質を改善して自己資本を高めることができるのだ。『社長!カネ回りをよくしたければ銀行の言いなりはやめなさい』の著者に、銀行取引と財務強化のポイントを聞く。

振込手数料は固定価格ではない!

 貸付金利で利ザヤを稼げない銀行は、今や「手数料産業」と化しています。しかし、その手数料について、値下げ交渉をしていない経営者がほとんどではないでしょうか。

 例えば、振込手数料です。

 銀行の振込手数料は、定価はあっても、固定価格ではありません。そもそも、「振込手数料は下げられるんですか?」と、意外に思っている経営者が多いのに驚かされます。

 銀行のサイトやパンフレットに書かれている振込手数料の値段はいわば定価なので、なんの交渉もしなければ、ずっと定価で払い続けることになります。いってみれば、飲料水をいつも自動販売機で買っているようなもの。一番高い買い方です。

 実際に、顧問先の企業に振込手数料の交渉をしてもらうと、「100円下がりました」「200円下がりました」という報告をしてきます。