昨年4月、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はホワイトハウスを訪問した際、中国の貿易やビジネスの慣行に対抗する上でドナルド・トランプ米大統領と力を合わせることを期待していた。ただ協議内容を知る関係者によれば、マクロン氏の共同戦線の呼びかけは実を結ばなかった。むしろトランプ氏はマクロン氏に対し、欧州連合(EU)が米中の貿易合意から利益を得る状況を目にしたくないと伝えたという。それからほぼ1年を経て、トランプ氏は依然として欧州との間に一定の距離を置いている。欧州諸国の当局者らによれば、トランプ氏は米中貿易合意を「マイ・ディール」と呼び、その素案の詳細を共有することも拒否しているという。